シール・ステッカー・ラベルの違い
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以前、「チラシ・フライヤー・ビラ」の違いについて取り上げました。
今回も言葉の境界線が曖昧な「シール・ステッカー・ラベル」の違いについて解説していきます。
■シールの歴史
「シール・ステッカー・ラベル」の違いをお話しする前に簡単にシールの歴史をご紹介いたします。
そもそものシールの原型とされていたものは古代エジプトに使用されていたとされていますが、
私たちが普段目にするシールが登場したので近代になってからです。
1876年のフィラデルフィア万博にて、産業革命により各国で誕生した様々な展示物をサポートするために、シールやラベルが使用されたようです。
一方、日本で最初に行われたので1911年のことです。
当時、イギリス国王の戴冠式の贈り物を封緘するために宮内庁が発注した「菊のご紋賞」のシールが起源とされています。
シールは英語で「印」、「印章」、「封印」、「封箋紙」という意味があり、中身の確かさを証明するために利用されていました。
ラベルはマークとして、商品に貼り付ける正札として利用されていました。
■シールとは
シールは食品関連のビンやチューブ、パウチ、ノベルティやブランドロゴシール、電子・電気機器など広く利用されています。
シールは原則、屋内で利用されることから、
日光や雨・風などの厳しい条件に対応できる耐候性に対応したインキを使っていないので、屋外用途には使えません。
機能的には、こすれや摩擦に対応したラミネート加工や、貼りにくい基材への対応として、
強粘着糊などの加工を施します。冷凍や高温に対応した特殊糊を使う場合もあります。
使用後、きれいに剥がしたい用途には、再剥離タイプなどが利用されます。
印刷物の訂正などに利用される、訂正シールは、裏側を着色し、透けない工夫をしています。
また、業務用には、自動で商品などに貼り付ける機械向けに、ロールでシールを提供しています。
■ステッカーとは
ステッカーはロゴステッカーと呼ばれることもあります。
屋外で利用されるステッカーは、日光や雨、風などの厳しい環境下で
長時間利用しても、色が落ちにくい、耐光性のインキが使われます。
それでも合成紙を利用した場合耐久性は2~3年、塩ビ素材で3~5年と言われています。
短期間の利用であれば、ユポなども利用されます。
こすれや摩擦のある用途では、シール同様、ラミネート加工が利用されます。
高温での利用の場合はホワイトインキが剥がれることもあり、注意が必要です。
糊については、シールと同様です。
ステッカーは店舗名やロゴステッカー、自動車やオートバイなどに利用されますが
シートに印刷する通常のプリントステッカーとは別に、着色されたシートを文字やマークにそって切り抜くカッティングシートがあります。
カッティングシートは、あらかじめ塩ビなどを使用し耐候性、耐水性、耐薬品性などの
機能を持った素材を利用しているので、長期間利用される用途に適しており
タクシーなどの装飾にもよく利用されています。
マグネットステッカーなども同様の用途に利用されています。
シール・ステッカーとも貼るときに便利なように、一枚ずつ簡単に剥がせるようにカット加工を施します。
■ラベルとは
ラベルは商品のマークとして利用される札、貼り札でレッテルという用語と同意語として利用されています。
またラベルはシールの中でも、貼り付ける相手側に情報を付与する用途で用いられます。
例えば、商品の名称やイメージを付与する商品表示ラベルや使用している原材料名などを記す原材料表示ラベル
消費期限を示すものや宅配便の宛先を記すものまで用途は様々であり、
用途によって素材や表面加工、糊の適正が求められます。
■最後に
冒頭にも言いましたが、言葉の境界線が曖昧であり厳密な境は無くなっています。
また、シール・ステッカー・ラベルは、専門業者が中心に製作していましたが、
現在はデジタルプリンターなどの普及によって、印刷通販などでも受託し個人ユースも広がっています。
市販のシール・ラベル台紙を利用して、無料で提供されているラベル・シール用のソフトを使って、
家庭用のプリンターで作成することもできるようになりました。
しかし販売用の商品などに利用する場合には、機能性とあわせて法的な制約についても
しっかりと把握して発注する必要があります。
いかがでしたでしょうか?スグプリではお急ぎの印刷をご希望の方にできる限りのサポートを考えております。
少しでもお客様の元に完成品をお届けできるよう、今後も疑問解決をN E W S欄にて更新させていただきます。
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