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印刷における黒の表現方法

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カラー印刷で黒を使用した際に、発色が薄かったり、他の色やデザインが透けてしまうなど
思ったような仕上がりにならなかった経験はありませんか?

実は印刷で表現される黒は3種類あり、それぞれに特徴や使用上の注意点があります。
それぞれの特徴を理解して、黒色印刷によるトラブルを防止しましょう。

■スミベタ(K100%)

CMYKカラーで印刷する際、「K(ブラック)」のみを100%に設定して表現した黒のこと。
文字や細かい線を印刷するときに適しています。
一方で広範囲の塗りつぶしには向いておらず、色が抜けてしまうことがあります。

また、スミベタの塗りつぶしは「オーバープリント(色を重ねて印刷すること)」されてしまうため
背景に配置されたオブジェクトが透けてしまう場合があります。
オーバープリント処理をしない場合は用紙の伸縮等により隣接する色と色の間にわずかな隙間ができてしまします。

スミベタで印刷する際にC・M・Yのいずれか1%を追加することで上記のトラブルを防ぐことができます。
この場合、C(シアン)が用いられることが一般的です。

■リッチブラック(C 40% M 40% Y 40% K 100%)

CMYKそれぞれの色を掛け合わせて作成される黒のこと。
一般的には「C 40% M 40% Y 40% K 100%」が使用されます。

スミベタよりもリッチブラックの方が美しく深みのある黒を表現できます。
しかし、すべてのインクを重ね合わせるため印刷時に境界線のブレがでてしまうというデメリットがあります。
小さな文字や細い線の場合には、ぼけて見えてしまったり、ずれた色の影響を受けて異なる色に見えてしまったり
することがあるため注意が必要です。
文字を白抜きする際にも、リッチブラックではなくスミベタを使用することをお勧めします。

■4色ベタ(C 100% M 100% Y 100% K 100%)

CMYKすべての濃度を100%で掛け合わせてつくる黒のこと。
リッチブラックよりもさらに深く濃い黒に仕上がります。

ただし、大量のインクを使用するため以下のようなトラブルの原因となります。
・乾きが悪くなり、裏移りの原因になる
・重ねられた紙同士がくっついてしまい、用紙をはがそうとすると印刷面も一緒にはがれ傷がついてしまう

上記の理由から印刷物に4色ベタが使用されることはほとんどありません。
Illustratorで印刷データを作成する場合、「レジストレーションカラー」も4色ベタとして印刷されるため
使用しないようにしましょう。

■まとめ

RGBカラーでは1種類しかない黒ですが、印刷物に使用するCMYKカラーでは黒の種類によって仕上がりは大きく異なります。
黒は使用頻度の高い色ですので、3種類の黒の特徴を理解し適した印刷データを作成しましょう。

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