フォントの話(2)「文字セット」Std/Pro/Pr5/Pr6
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先日はモリサワフォントの名前の前についている記号について解説しました。
「〇-OTF」という表記は、フォントがどのような規格に合わせて作られているかを表しています。
フォントのデザインやカーニングの機能等が定められています。
では末尾に記載されている記号については皆さんご存じでしょうか?
今回は「Std/Pro/Pr5/Pr6」のようなフォント名の末尾につく記号についてご紹介いたします。
■文字セット
フォント末尾にある「Std/Pro/Pr5/Pr6」という記号は「文字セット」の種類を表しています。
「文字セット」とは、フォントに入っている文字種類の集合のことで、特定の基準や目的に基づいて定められています。
各々の文字には番号が割り振られており、異なるフォントでも同じ文字セットと番号を使用することで、
フォントを変更した際にも同じ文字を表示することが可能になっています。
■文字セットの種類
それぞれの記号があらわす文字セットの種類は以下の通りです。
Std:Adobe-Japan 1-3準拠(9,354文字)
「常用漢字」や「人名漢字」などJIS第1・2水準の漢字などを含む
Pro:Adobe-Japan 1-4準拠(15,444文字)
商業印刷に求められる「〇や■で囲まれた文字」や「1文字で複数文字を表す合字」などを含む
Pr5:Adobe-Japan 1-5準拠(20,317文字)
JIS第3・4水準の漢字・非漢字を含む
Pr6:Adobe-Japan 1-6準拠(23,058文字)、Adobe-Japan 1-7準拠(23,060文字)
「U-PRESS」に対応する絵文字や補助漢字などを含む
末尾の数字が多いほど含まれる文字数が増加します。
■「N」の付く文字セット
文字セットの中には「StdN/ProN/Pr5N/Pr6N」のように、「N」がつくものがあります。
こちらは2004年に発表された「JIS2004」という字形の規格に対応した
比較的新しい文字セットです。
それまでのフォントは「JIS90字形」に対応しており、JIS90とJIS2004では一部の漢字の字形が異なります。
■まとめ
フォントの末尾に記載されている記号「文字セット」について、理解できたでしょうか。
一般的に使用するのであれば、様々なフォントが対応している「Std」を、
新聞や雑誌などで使用するのであれば「Pro」以上のフォントが適しています。
また、既存のフォントを変更する際にはなるべく同じ文字セットの物を選んだ方が
変更時のトラブルが起きにくいです。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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