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印刷初心者のための塗り足しなどの知識

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今日は、「塗り足し」「トリムマーク」などの用語や、データを作成いただくときの基本的な注意点について書いていきたいと思います。
初めて印刷会社に印刷を頼むという方には、ぜひとも知っておいてほしい基礎知識ですので、お読みいただければ幸いです。

■塗り足し(ぬりたし)とは?

データを入稿した際に、「塗り足しが足りていません」という指摘を受けたことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
「塗り足し」はどうして必要なの?無いとどうなるの?という質問に答えていこうと思います。
単刀直入に言うと、「塗り足し」がないと、色のついている箇所と未着色の箇所が混在する、美しくない仕上がりになってしまう危険性があります。

たとえば、白い紙に、赤い四角が描かれていると想像してみてください。その赤い四角のフチに沿って切った場合、
どう頑張って丁寧に切っても、切り抜かれた赤い四角の端に白い線が残ってしまうのをイメージできるのではないでしょうか?逆に、もともと全体が赤い紙を四角く切った場合、白い線は残りようがないですよね。仕上がりは美しいです。
これと同じ要領で3ミリぶん多く色を塗った個所をあえてつくり、その内側を切ることで、美しい仕上がりを可能にする仕組みが「塗り足し」です。

印刷は、基本的に、仕上がりサイズよりも大きなサイズの紙に印刷し、それを裁断する(裁ち落とす)ことでご希望の仕上がりサイズに仕上げています。
たとえば、91x55ミリの名刺を仕上げたいと思ったとき、91x55ミリの紙に印刷をするわけではなく、それよりも大きな用紙に、91x55のデータを印刷し、それを91x55に裁断しなおすことで仕上げています。この時に、先ほどの赤い四角を切る話を想像してみてください。91x55ミリちょうどで印刷されたものを、どんなに頑張ってぴったりに切ろうとしても、白い線がちょっとだけ残ってしまったりするはずです。

これを防ぐために、3ミリ余計に塗った部分を作ることによって、裁断の際にギリギリの白い線が入ってしまうことを防げるというわけです。紙全体に色を付けるわけにはいきませんが、3ミリでも余分に色があれば十分に綺麗に仕上がります。ここで注意したいのは、この「塗り足し」は結果的には切り捨てられてしまう場所ですので、切れてほしくない重要な絵や色などをここに配置してしまうと、切り落とされてしまうという点です。

■色のデザインがなく、白い(デザインや色がない)場合はどうなるか?

白い部分というのは、結局印刷上では紙の色になりですので、塗り足しは必要ありません。(これは、赤い紙をどこで切っても赤いのと同じく、紙の地の色はどこで切っても、違う色のフチが入ってデザインを台無しにすることが無いためです)なので、全く塗り足しの仕組みが分からない、という方は白地のデータを作成されるのも簡単で良いかもれません。

■トリムマークとは

トリムマークは印刷の際、必ず四つ角につく、漢字の井の字のようなマークのことです。
二本の線のうち、内側が裁断線(仕上がり線)、外側が、そこまで塗り足しを完了させてください、という目印です。「トリム」刈りこむこと、切り取ること、などの意味からきている言葉です。トリムマークは別名「トンボ」ともよばれていて、二つの役割を果たしています。

1印刷時の裁断位置の目印となる役割
2CMYKの各インクを重ねていく位置合わせの役割 

今回は裁断位置の目印としての役割に触れてみます

さて、では、もう一度、先ほどの赤い四角を切り出す話を思い出してみてください。赤い紙を用意したはいいけれども、
目印もなしに四角をどうやって切ればいいの?と疑問に思うでしょう。もちろん、そこに黒い線で四角を描いて切ったのでは、今度はフチに黒い線が入ってしまうので元も子もありません。ここで活躍するのが、「トリムマーク」です。

この四つ角のマークがあることによって、裁断の時に余計な線を引かずとも、どこで裁断すれば仕上がりサイズになるかが分かるようになっています。ようは、切り始めと切り終わりの位置が分かっていることで、その間は必然的にまっすぐ切ればよい、という原理です。
ご自身で印刷物を作られる際も同じで、トリムマークとともに印刷をした後、一辺の両角にある内側の裁ち落とし線二つに定規を合わせ、一つの角のトリムマークから、もう一つのトリムマークまでを切ることによって、美しい仕上がりになります。
※この際に注意したいのが、トリムマークを切った時点で、刃を止めるということです。トリムマークを通り越して、紙の端まで切って落としてしまわないようにするわけです。紙を切って落としてしまうと、
トリムマークの乗っている四つ角が裁ち落としの目印として正確に作用しなくなり、その後の残りの3辺を正確に裁断することが不可能になってしまうからです。
また、絵柄とは逆側にカッターの刃が来るように裁断することをおすすめします。万が一カッターの刃がよれたときも、重要な仕上がり部分を傷つけてしまうことを防ぐことができます。

■断裁ずれのよる文字欠けに注意

裁断ずれ、とは、裁断する位置(仕上がり位置)よりも内側に多く切れてしまうことをさし、データ上で仕上りの位置ギリギリに配置されている文字・絵柄に関しては、
欠けてしまう可能性があるということです。このため、欠けてはいけない文字・絵柄は仕上りの内側3mm以内におさめる形データを作成していただくのが一般的です。

弊社の入稿データのテンプレートには、三本の青い線がガイドとして配置しております。
一番内側の線が、「欠けてはいけない文字や情報、絵柄をおさめる範囲」
真ん中の線が、「裁断の位置=仕上がりサイズ」
一番外側の線が、「塗り足し」 です。
今日の記事の内容、上記ガイドを目印とし、ぜひデータを作成するときの参考にしてみてください。

■まとめ

いかがだったでしょうか? 最初はなかなかわかりづらい仕組みですが、一度でも作っていただくとご理解いただけるかと思います。

弊社の「はじめてのお客様へ」>「ご利用ガイド」>「データ作成ガイド」の中にも明記しておりますので、そちらも併せてご確認いただけますと幸いです。
また、入稿データのテンプレートの上部にも、データ作成時の注意点をまとめて表記しておりますので、データ作成時の最終確認時にもご利用ください。
ご質問やご要望などございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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